あいの手紙






どれくらい自分の中に閉じこもっていたのか。




外界を完全にシャットアウトするように
呼吸さえ止まっていた。





段々と落ち着きを取り戻せてきた。




もう、通り過ぎたかな…?






徐々に周りの音も聞こえるようになってきて、




私の背中遥か向こうで楽しげな男子の笑い声が聞こえた。





もう大丈夫だよね…。




彼が通り過ぎたことに安心してホッと肩の力が抜けた。




少し、声をかけてもらえるんじゃないかって…期待していたところもあったけど…




どんな顔して会えばいいのかわからなくて・・・結局これでよかったんだと思うことにした。