私のその一声で彼の動きはピタリと止まった。
不自然な私の行動に眉をひそめている。
ぐるぐると巻き付けられたカーテンに身動きのとれない状態の私…
やりすぎたかも。
「川瀬くん?どうしたの?」
私の不可思議な行動から話題を反らすために話かけた私の言葉は拾われることなく、無情にも彼の横をするりと通り抜けていく。
私の言葉は彼には届かなかったらしい。
「あっ?またサボり?」
諦めわるくしつこく聞くもまたもスルー。
うう…気まずいよぉー
この場を上手く乗り切る方法ってあるんですかっ?!
あるなら教えてくださいって!!
体に巻き付いたカーテンはあまりにも私と密着していたため、少し湿った後が外側からもわかってしまうようになっていた。
と、とにかくなんか喋ってないとこの状況つらいっ!
「…ほ、ほらちゃんと部活出なきゃダメだよ!仮にもバスケ部のエースなんだからっ!!」
しかし彼は相変わらず無反応。
それも無視して続ける。
「あっほら、こんな場所で暇つぶしするより、屋上とか中庭のがもっといいよっ」
…無視
「それに、早く戻らないと先輩にあとでこっぴどく叱られちゃうよー?」
・・・また無視ですか?
「ほら、せっかく今日は天気いいんだから、練習しなきゃ!!」
「…バスケは室内競技だけど。」
ってそこは反応するんかーいっ!
流れ的に無視されると思って適当発言をしたのがいけなかったのか…

