「あーもー!!」
突然大きな声を出したかと思うと隣に座る私を自分の胸に押し付けるようにして強く抱きしめてきた涼。
「ど、どうしたの!?」
いきなりで思わず動揺が声に現れていた。
「だから!」
一段と強く抱きしめる力を加えると涼は一気に言葉を放った。
「由良ちゃんが気になって気になってしょうがなかったって意味!
…俺まだ高校生だし、いつも一緒に居てあげられないし、大学生の苦労とかわかんねーし!正直不安だらけなんだよ!いつ由良ちゃんに飽きられるかとか迷惑かけてんじゃねーのかとか!いっぱいいっぱいでまじ情けない…
あの日もテストが近いって忙しそうだったから、ちょっと様子見のつもりで…
俺の目の届かないところで、他の男に触られたりしてんじゃねーかって…
あぁ゛ーもー!ちっちゃい男なんだよ俺!俺の知らない由良ちゃんも全部全部、俺が独占したくてしかたないんだよ!!」
はぁと息をついた涼は
荒い呼吸を繰り返しながら、
でも真っすぐに私を見ていて
見たことないくらい顔中真っ赤にしてるけど
その顔が真実を語ってるんだって、
私の心に温かな気持ちが浸みわたった。

