「麻結、いい加減にしろよ。」
ぴたと麻結の動きが止まる。
ふっと視線を声の聞こえてきた方へずらすと、
そこには人の影。
すらっと背が高くどこぞのモデルさんみたいな整った顔に少し不機嫌さが伺えてそれもまたワイルドだ。
ワイシャツにネクタイ姿の彼は、ドアに腕をついてじっとこっちを見ている。
決して
私がみられてるわけじゃないのに、その視線に釘づけになって照れてしまう。
も、もしかしてこの素敵な人が…
「…広人!下で待っててって言ったじゃん!」
やっぱり!
この素敵な男性は!!
「何しでかすかわかったもんじゃないだろ。」
「きぃーっ!由良は私の1番の友達だもん!こんな私も受け入れてくれてるもんっ!ね、由良!」
「ほら、困ってんだろ。このじゃじゃ馬。」
「うっさい!広人に関係ないでしょ!しかもじゃじゃ馬ってなによっ!」
「そのまんま、お前のことだろ。」
「なにそれっ!?もういっぺん言ってみろ!」
「じゃじゃ馬。」
「むっかぁー!なによっそんなじゃじゃ馬と付き合ってるくせにっ!」
「麻結…自分で認めてどーすんだよ。」
ギャーギャーと繰り広げられる攻防…?(というか麻結が一方的におちょくられてるけど)にただア然と見守るばかりの私。
ここ私の家なのに、私のけ者…

