そんな無気力な状態の私を見限ったのか、
麻結はそれ以上
追求はしてこなくて
最後に、
"後悔するよー?"
そうポツリとこぼした。
「私、これから約束あるから!…由良もしっかりこれからどうするか考えるんだよ!」
広人さんと待ち合わせかな…?
自分のしてることを棚にあげて、人を羨ましがるのもなんだけど…
やっぱりラブラブでいいなって思う。
年上の広人さんが麻結を優しく受け止めてるから…上手くいってるのかな。
私も年上なんだし、もっとしっかり涼を受け止めてあげなきゃ…だったんだよね、きっと。
今回のことに至った私の心の狭さと嫉妬深さに、改めて反省するばかりだった。
真っすぐ帰るんだよー!と
どこまでも私を心配してくれる麻結は
しばらくして、
休日でごったかえす人込みの中へと紛れていった。

