あいの手紙




お互いに沈黙・・・。



こんなときってなんて声をかけたらいいのかほんとわからない。


だって、私話きいちゃってた訳だし?

それに断っちゃったんだろうなだし?

仲がいいわけでもないし?



笑ってごまかして・・・トンズラすべきか…




さっきから川瀬君も何も言ってこない。



もー用がないんなら何であたしの名前よんだのさっ!!



理不尽にも文句をぶつけたくなる。




・・・でも本当は

こんなときに不謹慎だけど、川瀬君に名前呼ばれたのだって嬉しかったし、

…それに、あのとき川瀬君が相手の子の告白を断ったのに内心すごく喜んでいた。




人の不幸を喜ぶなんて
嫌なやつだけど…



私のココロは素直みたいで、彼に惹かれ始めている自分に、この教室に2人だけという状況に、正直に心が高鳴っていた。