離れがたいと思ってしまう。
この公園を抜けたらすぐに私のすむアパートだから。
でもいい加減に帰らなきゃ。涼も帰るの遅くなっちゃうし。
かれこれもう1時間近くこの公園内をさ迷っていた。
「涼!今日はいきなり呼んじゃってごめんね。」
結局
昨日のことを聞くっていう目的は果たせなかったけど、
ちょっとでも涼に会えてよかったよ。
涼を信じる。
そう思えたから。
「俺は由良ちゃんに誘ってもらえて嬉しかったよ?」
そんなこと言うの反則だよ。
きっと真っ赤になってる。外が暗くて良かった。
そう思ってたのに。
ぐっと強い力に引き寄せられて
あっと思った瞬間には目の前に涼の顔があった。
「由良ちゃん…ほっぺた熱い。」
私の頬に這わすように涼の手が添えられる。
「な、夏だもんねっ!」
ってごまかしては見るけど、苦しい言い訳で。
腰に回された涼の手に力が入ってお互いの呼吸が聞こえるくらいの至近距離にまで近づいた。

