あいの手紙





一度マイナスな考えが浮かぶと次からは嫌なことしか考えられなくなってしまう。




涼はそんなことする人じゃない。そう思ってるはずなのに。



頭に浮かぶのは楽しそうにじゃれあうカワイイ高校生カップル。






卑屈だなぁ…私。




そういえば、
涼って私の前であんなにリラックスした喋り方とかしてくれたことないかも…




私がいつも見る涼は、可愛くてパァッてお花が咲いたみたいに笑う顔。

あんなにふざけあって楽しそうにする姿なんて…
知らかった。






「由良ッ!そんなに落ち込まないの!!不安な時は考えこみすぎると余計に嫌なこと考えちゃうから。まだ何も聞いてないのに、涼くん疑っちゃダメだよ!」




しばらく黙って私を心配そうにみていてくれた麻結は、ね?と優しい笑顔を浮かべて私を安心させてくれた。




なんだか、私の不安を察してくれたみたい。



自分のことのように一緒に考えてくれる。

そんな友人がとても頼もしく見えた。