あいの手紙




「由良ちゃん!さっきからずっと俺の話聞いてなかったでしょ!」




「そっ…そんなことないよ。」




「えー…でも今間があった。」





「気のせいだって!それで?優吾君はどうなったの?」



「~…あっそれでね!あいつさぁー…」



もういいのかっ!と突っ込みたくなるくらいに、
うたぐり深く見ていた目は引っ込んで嬉々として再び話始めたのは



私の彼氏。


鳴瀬 涼。





現在高校3年生。



茶色のサラサラヘアーにくりっとした可愛いらしいおめめ。


人懐っこい容姿の彼はまさに犬。


キャッキャッと騒ぐ様に整った容姿はまるで女の子のよう。




そんな彼は

今、私に
高校でプリンスと呼ばれていた同じ部活の優吾くんとやらに最近やっと彼女が出来たと
嬉しそうに報告している。




自分のことのように喜ぶ彼の笑顔は




大輪のヒマワリが咲いたよう。




この可愛い笑顔に
ズッキュンラブで付き合ったような私は、



例えどんなに心が沈んでいようとも、一目この顔をみたら


一気に元気回復。




なんて単純なやつだと自分でも思う。