おうちにもどってから、ぼくはすいそうをみたんだ。







チムニーがおよいでた。


ひとりさみしく、およいでた。


いままでずーっと、いっしょにおよいでたジムニーは、もういないんだ。







チムニーだけが、このすいそうにたったひとりぼっちだなんて、
かわいそうだよ、とぼくはおもったんだ。







チムニー、ゆかでじっとしてた。


ぼくがみても、いつもみたいにぐるぐる、まわらなかった。






きっと、チムニーもかなしいんだ。

ぼくみたいに、かなしいんだ。


だって、ジムニーは、チムニーのしんゆうだったから。


なにをするにも、いっしょだったもんね。







チムニーは、そっと、ないているんだ、とおもった。



ママもいってたけど、きっとジムニーもさみしがってる。


ほかのなかまがいても、やっぱりジムニーにはチムニーがひつようなんだ。


チムニーには、ジムニーがひつようなんだ。







でも、ぼくには、どうしようも、してあげられなかったんだ。