心が先か命が先か

加奈子の彼氏は、2つ上のバスケ部の先輩であった。先輩の卒業式に、告白された加奈子は、お兄ちゃんがほしいと思っていた為、1週間悩んで、付き合う事を決めて付き合い始めたばかりという。彼氏が毎日、電話をかけてきてくれたり、バスケ部の試合より、二人でいるときは緊張すると話していた。亜々は、加奈子といっぱい話しをしたのは久しぶりで、会話がどんな話題でも楽しかった。
勉強も部活も頑張って、先輩と早く結婚したいといっている加奈子は、小学校のときに描いた夢とは変わっていた。
環境の変化や、人の変化に、不安と怖さとで、戸惑いを感じてる亜々だったが、色々成長している体と心を亜々も、感じていた。
加奈子は彼氏と会う時間をすこしずらした。魔法のケーキを食べて、おそろいの髪ピンをふたりでして写メをとった。
魔法のケーキが、会えない二人の絆をまた深めていた。
五月晴れ。とても気持ちがいい日だった。
下校を一人でする亜々は、ふとイジメをしていた先輩の家の犬をみたくなり、帰り道を遠回りした。犬小屋に犬はいなく、太郎の墓とかいてあった。
先輩は、意地悪そうな先輩でピンタの痛みを思い出すが、犬はとてもかわいかった。ショックな亜々は、手をあわせ、太郎の犬小屋に、いたずらしてごめんねっときれいな青空の上の太郎に、伝えたくなった。
寂しい気持ちと、生きる意味を考えながら家に帰った。亜々は、その頃から家に帰ると母親とも話さず2階にすぐあがり、夕食を食べるとまたすぐに部屋こもった。
帰宅した時、母親がまだ帰ってないととても自由に思えた。
亜々は、太郎の死を、加奈子に伝えたくて、加奈子に電話してみた。
勉強と部活と、恋愛で忙しい加奈子に電話がしずらい感じをしてかけた亜々は、加奈子の元気そうな声に、元気をもらった。亜々は、友達の大切さを感じた。太郎の死を、加奈子もびっくりしていて、ショックを受けていた。そして、太郎のお墓に一緒にいく約束をした。
亜々が母親と会話をしたくない事を話すと、加奈子は、反抗期と言っていた。
そして母親の魔法の話しをしたら、加奈子がその魔法は、愛情だよと解いてくれた。亜々は、不思議な気持ちになって気持ちがラクになった。
亜々は、自分で気がついていなかった反抗期と、魔法といっていた愛情をしっかりうけとめると、亜々は、悩まなくなった。