『アレ…?そう言えば卓也は?』



男が言った



『さっきの人…?さっきの人ならタバコ買いに行くって言ってたよ』



絢香が答える



『あっそう。』



男は怪しむでもなく頷いた

もう絢香しか見えていないようだ



男はソワソワしながら絢香の出方を待つ



『あの〜…?』



『な…何?』



『口で良いかな?』



絢香が言った


男は動揺を隠しきれない

半分は冗談のつもりだった、それがこんなにも上手く話しが運ぶなんて



『あぁ…口で良いよ。』




………