絢香はそんな雫を見て『はぁ…』と溜め息混じりに微笑した そして雫に近づく 雫の頭をポンポンと二回叩いてニッコリと微笑みを浮かべた 『ありがとな…』 『絢香さん…』 雫は顔を上げて絢香を見つめた 『あぁ…ここで逃げたらダメだよな。俺…行ってくるわ!』 『はい。』 雫は満面の笑みで答えた そんな二人を見ていた車の親父が窓から顔を覗かせた 『おい!良く解らんけど…埠頭に行くんか?だったら乗ってけよ。』 親父の言葉に雫は時計に目を向けた 11時56分… ………