徐々に目が慣れてきた頃 部屋の電気が点けられた それと同時に音楽が鳴る 絢香は目を細め左手の甲で視界を塞いだ 『何なの…?』 動揺する絢香の耳に音楽と歌声が飛び込んできた 聞き覚えのあるメロディーに絢香は冷静に耳を傾けた そして絢香に笑いが込み上げる 『はぁ〜忘れてたよ!』 絢香が言った 音楽が終わり盛大な拍手と掛け声が掛けられた 『せ〜の』 『誕生日おめでとう〜!!』 ………