夢のような心地良さが帰りの道程を早く感じさせる なんの会話をするでもなくただただ風景だけが流れていった 気が付くと絢香の家の近くまで着いていた 『ここで良いよ。』 絢香が言った 心地良い風が次第に弱まっていく そして自転車が止まり終わりを告げた 降りないとダメなのは解っている しかし意思に反して腕が力強く風哉を抱きしめる その時だった ………