『いや…だから…後ろに…』 上擦る声を風哉は懸命に口にした 後ろにいたサラリーマンのおじさんが蔑んだ目で風哉を見ている まるで余計な事するなよと言わんばかりだった 『うるせーよダサ坊が!』 男は風哉を突き飛ばした 長蛇の列に風哉が倒れ込む それにつられ雪崩のように数人の人が倒れた 『す…すいません』 風哉はまるで自分が悪いかのように頭を下げた すぐさま倒れた人達に手を差し出し引っ張り起こした ………