『バカヤロー!なんで…なんでだよ!』 雫も涙を溢れさせ憤りのない感情を拳に込め続けた 段々と晴美の体から動きが消えて行く それでも雫の拳が止まる事はなかった 青く腫れ上がり何本かの指が異様な方向に向いている 『バカヤロー…バカヤロー…』 周りで見ていた者達は同じ事を脳裏に浮かばせていた ゛殺す気だ゛ そんな中、一人の女が雫の拳を掴んだ 『もう…やめて…』 それは好江だった ………