お店を出て、下りのエスカレーターに乗る尊さんにちょこまかついて行く。
尊さんはゆっくり歩いてるのに、どうしてあたしは走らないと追いつかないんだろ。
「あと、卒業式だけって言ったな」
「うん」
「いつだ?」
「2月28日」
「来週か。……制服要るよな」
「うん」
エスカレーターの一段下に立ってる尊さんの顔が、あたしよりちょっと上くらいに来てた。
何か考え込むように顎をさする。
「おまえの彼氏、いつ戻ってくるんだ」
「ええと……3月10日前後って聞いてる」
「3月10日だって?
――まだ2週間以上あるな」
ちっと舌打ちする。
尊さんはゆっくり歩いてるのに、どうしてあたしは走らないと追いつかないんだろ。
「あと、卒業式だけって言ったな」
「うん」
「いつだ?」
「2月28日」
「来週か。……制服要るよな」
「うん」
エスカレーターの一段下に立ってる尊さんの顔が、あたしよりちょっと上くらいに来てた。
何か考え込むように顎をさする。
「おまえの彼氏、いつ戻ってくるんだ」
「ええと……3月10日前後って聞いてる」
「3月10日だって?
――まだ2週間以上あるな」
ちっと舌打ちする。