ふたつの指輪

び、びっくりした。



「……なんだ、掃除してくれたのか」


ちょっぴりキレイになった部屋を見回してつぶやく。



(気付いてくれた……)


なんだか嬉しくなって、思わず笑みがこぼれてしまう。



もともとあんまり散らかってなかったから、リモコン整理したり、窓や床を拭いたり、テレビのホコリ落としたりしただけだけど。


こんな小さな変化に気付くなんて、もしかしたら見た目よりずいぶん繊細な神経の持ち主なのかも。




尊さんは、ふとあたしの服に目を止めた。


「あ……そういや、着替えがなかったな。悪かったな」


やっぱり。


神経細かいよ。




「おい、腹減ってるか?

メシ食いに行くぞ。

準備しな」


そう言いながら、即ドアを開けて出ていこうとする尊さんに、あわててついて行く。