ふたつの指輪

繊細なデザインのリングに小さな石のついた指輪。

決して高価じゃないけれど、これを見た途端、瞳衣の華奢な指にぴったりだと思った。


そして。

あいつの贈った指輪より決して派手にならないような、ひっそりとした美しさ。


我ながら、神経が細かいな、なんて思ってしまうけど。


「すごくかわいい」


ちょっぴり目を細めて微笑む。


「でも、これって……どういうこと?

20歳の誕生日プレゼントは、こないだもらったのに」


眉をハの字にして、瞳衣は大きな目をぱちぱちさせた。


「まぁ文字通りだな」


俺は緊張して、一度息を吸い込んだ。