ふたつの指輪

「あんただな、オレのこと嗅ぎまわってたの」


苦笑混じりに、ちらりと尊さんに視線を投げる。



(嗅ぎまわってた?)


尊さんは軽く肩をすくめた。



「オレも……瞳衣を止めに来たところだった。

見事に先越されたな」


魁人くんはどこかほっとしたように言って肩をすくめた。




ふたたび薄くけむる瞳があたしをとらえる。


「オレが言うのも何だけど……無事でよかったな」


悲しげに金色に輝く頭を振る。




あたしは言葉も出ないまま、魁人くんのキレイな顔をただ見つめてた。