ふたつの指輪

(大丈夫かな……?)



尊さんがしばらくして出てくると、あたしたちはノーマークであっさり裏口へ通された。



(あれ?)



「何て言って話つけたの?」

「おまえがまだ17だって、言ってやった」


尊さんはいたずらっぽく笑ってウィンクをした。





尊さんとともに歩く地面はとってもしっかりしていて、ゆるぎなく。


並んで歩くとともに、あたしの心は地に足がついてきた。




一歩一歩戻っていく。


現実の、確かな世界に。





尊さんの腕にしっかり肩を抱かれて、お店のドアを出た。


危険地帯は抜けたかのように思えた、その途端。