ふたつの指輪

お店で貸し出される、胸元が大きく開いたピチピチの服に超ミニスカ。

座ると目の前の鏡にスカートの中身がもろ写ってた。


あわてて足を伸ばしてスカートを押さえる。




「あんた、俺が初めての客なんだってな」

「……はい」


ファッションヘルスの個室なんて、奇妙なシチュエーションでの奇妙な会話。



「さっき面接に来て、そのまま入らされたんです」

「ふぅん」


興味なさげに鼻を鳴らす。



「遊ぶ金でもほしいのか?

いくら高給だからってさ、他にバイトいくらでもあんだろ。

安易にこんな仕事選ぶんじゃねぇよ」


……そんなの、わかってるよ。

今さら、言われなくたって。