イケメンhomeless

「気にしないでよ」

桜子さんは笑いながら

「薫ちゃんって

いつも傍に私がいたから

寂しくて付合ったのも

あるんじゃないかな?」


「そうなの?」


「私が帰って来てから

私と薫ちゃんと2人

会うことが増えたし」


「薫ちゃんと桜子さんって

仲良いもんね!」


桜子さんは笑いながら

我慢してたような顔をして


「何だかお腹空かない?」


「あ~ごめんね

お腹空いちゃったね

今日は冷蔵庫に在る物で

何か作ろうと

思ってたんだけど・・・」


アタシが

冷蔵庫のドアを開けると


「ね~外で食べない?

私がおごるから

2人で食べようよ」


「いいの?」


「だって~作るのに

時間かかるでしょ?

私腹ペコだわ」


桜子さんは車のキーを

人差し指で回しながら


「行くわよ!」

と言って玄関を出て行ったので

アタシは慌てて

桜子さんの後を追った



鞄の中の携帯が

震えてるのに気づかないまま