イケメンhomeless

「羨ましい?」


「薫ちゃんの両親って

 同級生だよね?」


「そう 中学の時に

薫ちゃんのお父さんが

告白したんだけど2人は

両想いだったらしくてね

付き合いはじめたみたい」


「桜子さん良く知ってるね」


「あ~薫ちゃんの家に

遊びに行くとね

良くお母さんが話してたの」


「そっか~」


桜子さんと話してると

玄関のチャイムが鳴って

雛子が来た


「桜子さん来てたんですね」


「仕事帰りに偶然会ってね

2人で勉強するんでしょ?

教えるわよ」


「でも桜子さん時間いいの?」


「帰っても暇だし~

何か楽しそうだなって」


雛子は苦笑いしながら


「楽しくないですよ~」


雛子が嫌そうに教科書を開いた

それに続くように

アタシも鞄から教科書を出した