イケメンhomeless

アタシは

アルバムを段ボールへ戻して

弁当を食べて

いつものようにお風呂に入った

髪を乾かしてベッドへ

何だか物足りないのは

腕枕してくれる腕

それが無いから居ないんだと

感じて余計に寂しい


「眠れば・・・

 アッと言う間に朝だよ!」


そう思うんだけど眠れない


アタシはベッドから起きて

机に並べて置いた本を取った

雛子の好きな推理小説

「これ面白いから~

 読んでみて!」

そう言われてたものの

まだ半分も読んで無かった


「早く返さなくちゃね」


そう思いながら

アタシは雛子から借りた

推理小説を読み始めた