ふんわりした

玉子焼きを口にした


「おいしい!」


その笑みを見て


『料理は得意だからね

口に合ったようで良かったよ

拾ってもらった恩返しにね』


アタシは

玉子焼きを突付きながら


「これからどうするの?」


『ん~土日はね 動いても

ナカナカ仕事は

見つからないから

月曜日にでも 

職安行くかな

今日は暖かいから

公園で過ごせるし』




「ね~家事とか得意?」



『あ~炊事とか家事とかはね

1人暮らししてたから

結構得意だよ』


アタシは

朝食を食べ終わると手を合わせ


「んじゃ~さ

仕事とか家とか見つかるまで

ココに居てもいいよ」


真山薫は

飲んでた味噌汁を吹き出した


『情が沸いたのか!』


笑いながら 

また味噌汁をすすりだした


「だって~躾いいから

噛まないんだよね?!」


今度は喉につっかえたのか

真山薫は咳き込みだした


「それにさ アタシ家事とか

すごい苦手なんだよね

帰ってからご飯作るのも

面倒だしさ~」


アタシは食べ終えた

食器を水につけながら


「お互い...

そうしたほうが良くない?」


真山薫は

食べ終えて手を合わせると


『それは...

そうだけど...いいのか?』




アタシは笑いながら


「んじゃ決まりだね!

一応約束事とか決めよ」


そう言うと部屋へ戻った