あの日

ふたりで歩いた この道を


今は 独りで歩いている


切な色の 風に吹かれて


優しく 包んでくれていた


あの日の 中央公園

躊躇う (ためらう)あなた


言葉を捜す 私


どんなに捜しても

言葉なんて 見つからない


不安のボールが 膨らんで


沈黙の湖に
漂うふたり


別れ行く ふたりに

何も答えは くれないけれど


ふたりの心を 知っていた


あの日の 風

誰も知らない
ふたりの想い


お前だけが 知っていた


あの日の ふたり

あの日の 風