「何かと言えば、実家だな。」

耳元で聞く 哀しい溜め息

あなたは 哀しい詩人

いつも 本音をオブラートで包み

微笑みだけを残し

独り 闇に消えて行った

わたしが 待って居たのは

あなたの心

オブラートで包んだ
言葉じゃない

あなたの 本心


遠くに見える 山々

静かに流れる 川

澄んだ 空気

昔のままの この風景

たまらなく懐かしい
この感覚

幼子のわたしが 立ち尽くす


何も 答えてはくれないけれど

いつも 穏やかでやさしく

素のままのわたしを迎えてくれる

裏切らない町

やさしい人達

素顔のわたしに戻れる場所


実家

わたしにとって 心のオアシス