ささやかな夢を見た あの頃のわたし

一日の終わり

貯金箱に僅かな夢を落とす

ポトン。

胸に心地いい 希望の音
五百円玉から始める夢


わたしだけの小さな秘密
五百円玉に託す大きな夢
人に言えば笑われそうな
愛しい 愛しい 五百円玉物語


真剣だった あの頃のわたし

いつも何かを追い掛けていた

熱い夢を叶える為に

あなたと一緒に走っているのだと

信じていた日々


淡い陽差し込む

畳の上の貯金箱

ジャラジャラ。

未来の夢の音がした


小さな夢の箱に

今日も五百円玉の夢ひとつ落とす

ポトン…。