雨が降っていた あの日
フロントガラスに あやかを見つけた

静かに走り行く 車の窓から

わたしは いつまでも いつまでも

あやかを見送っていた

あれはまだ 君を知らずにいた頃


あなたが居ない ひとりの時間

うめ吉 お前を見ていて
ふと 思った

お嫁さんを迎えてあげようと


わたしの長く暗いトンネルを

うめ吉 お前は一緒に歩いてくれた

思えば あなたに巡り合うまで

ふたりは

ひとりぼっちのふたりぼっち


もう 寂しくないから

もう 涙は忘れて来たから

この世の悲しみも 何もかも

この雨が、流してくれる
きっと…


新しい朝が、来た

わたしの心の空白を埋めてくれた

あやかに 乾杯