後片付けを終え テレビを見ていた 俺の隣りに、ちょこんと座る藤井… 時計の針は pm7:00を過ぎていた… 「藤井…もうそろそろ、帰った方がいいよ…お母さん達、心配するから…」 肩に触れる温もりを感じながら 下を向いたまま 言った… 「……イヤ…」 「えっ?」 「イヤ…です…帰りたく…ないです…」 「藤井?」 藤井の横顔は、涙で濡れていて 小さな肩を小刻みに震わせていた…