そして、レストランを出て 近くのスーパーで買い物を済ませ 俺の部屋に向かった。 玄関先で、もじもじしている藤井の手を引き寄せて 部屋の中に入れ 鍵をかけた…。 「あがって…」 「はい。お邪魔します」 緊張している藤井… 部屋に上がると すぐに、ビニール袋から、野菜を取り出し カレーを作り始めた。 俺は、テレビをつけて その後ろ姿をただ 見つめてた…。 好きな女が、俺の為にカレーを作ってくれている。 幸せなはずなのに こんなに苦しいなんて…