先生とあたしの恋

鞄を手に取り

教室から出て行こうとした時…


「藤井…」


「先生…」


先生が、なんだか切ない優しい瞳で


あたしを見つめていた…。



「先生…」

「藤井…」


「先生…会えて良かった…なかなか、メール出来なくて、ごめんなさい。

なんだか、なんてメールしたらいいか、分からなくて…」



そう、あたしは、いつの間にか先生にメールを送る事すら、出来なくなっていた…。



別れが分かっているのに



なんてメールしたらいいか


分からなかったから…。