先生とあたしの恋


そして…放課後ー………

誰もいなくなった教室



あたしは、一人


自分の席に座っていた…



あたしの机…

ちょっとだけ傷があって

木目が余り好きじゃない模様だったのに
気づいたら

一番落ち着く好きな模様に変わっていたっけ…


不思議だよね…

誰もいない教室って
こんなに広かったなんて


今頃、気づくなんてね…




もう…お別れなんだよね…






机の木目をそっと撫でて

「ありがとう」って呟いた…。



涙は、ちょっとだけ零れてきたけど



最後は笑顔でいたいから



笑顔でこの教室から出ていきたいから


精一杯の笑顔で、もう一度



「ありがとうございました」と頭を下げた。