「藤井…大丈夫か?」
先生が、心配そうな顔であたしの顔を見た。
「大丈夫です。」
そう言って
震える手のひら
ギュッと握りしめ
伝えたい思いを
言葉に変えた……。
「みんな…みんなと一緒に居られる時間は、残り僅かになってしまいましたが…
みんなと、色んな事で笑ったり泣いたり怒ったりした日々は
とても楽しくて
そして
とても大切な日々でした。
あたしは、みんなと離れ離れになってしまいますが
みんなの事
みんなと過ごした時間は、絶対に忘れません。
きょうまで、ありがとうございます。」
そう言って、頭を下げた。

