ーーーーーそして 看護婦さんに案内された病室の前 肩を震わせ立ち止まる藤井の背中を軽くポンと押した。 「先生…」 「大丈夫だよ、看護婦さんも大丈夫だって言っていたじゃないか…な。」 「はい…」 「行っておいで。先生、ここで待ってるから…」 「先生…」 「どうした?」 「待っていて…くれるんですか?」 「あぁ…待ってるよ」 「絶対、そこにいてくださいよ?」 「あぁ~ここにいるよ」 「ありがとう、先生。」 藤井は、そう言って病室の扉を開いき 中に入っていった。