「沙織、あんた何も気付いてないの?」 「えっ?なにが?」 あたしの心配を余所に、目の前のドーナツを美味しそうに食べていく沙織…。 あれだけ、熱い視線で先生から見られてるのに どうして、沙織は気づかないんだろう… 沙織って、カナリの鈍感だったのね…。 これは、そう簡単にはいかないかもしれないよ、先生…。 「はぁ…」 「どうしたの?メグちゃん」 「ううん…何でもない」 ヤッパリ、先生が言うように、黙っていた方がいいのかな…