「じゃあ、先生、また明日。」


「橘!おい!話はまだ!」


「先生、またね、お互い頑張りましょう。」


「橘!」



俺は、先生を無視して教室を出た。


そこには、同じクラスの女の子が、ジャージ姿で突っ立っていた。


この子…確か、沙織と仲が良かった…



「キミ…確か名前は…」


「恵美よ…斉藤恵美。」


「あぁ~沙織がメグちゃんて呼んでた。」


「沙織は、あたしの親友よ。あんた達…何、話してたのよ…」



ガラッ…



「斉藤…」

「先生…」


「あちゃあ、カナリ、まずくないですか?」