けど…
なんて言ったらいいか…分からなかった…
結局、何も言えないまま、先生が運転する車は
あたしが思ったよりも意外と早くに家に着いてしまった…。
家の前に、車を停めた先生。
「大丈夫か?」
優しくそう聞いた。
「はい。大丈夫です」
「そうか。じゃあ、行こうか」
「先生も来るの?」
「あぁ、藤井の体の事も話さないとな…それに、先生もお母さんと少し、話しをしないとな…電話では何度か話したが、やっぱり、一度、ちゃんと話した方が、お母さんも安心するだろうし。」
「………分かりました。」
先生が、お母さんと話すだけで、いろんな事を考えてしまうあたしがいた。
別に、普通に話しをするだけなのにね。
なに、余計な事、考えているんだろう…

