「恭介、あなた…分かっているの?」 「なにが……」 沙織ちゃんの手…握りしめて…… 「恭介、あなた、確か、彼女、いたわよね…」 以前、電話で聞いた事があった… 彼女がいること… 「恭介…どうするの?」 「分かってるよ」 「えっ?」 「教師が、生徒を好きになってはいけない事ぐらい…俺も……分かっていたよ…」 「恭介…」 なんて、切ない顔で言うの…………