「じゃあ、帰ろうか」 「はい。」 美術館の壁にかけられている時計の針は 午後5時を過ぎていた…。 「6時前には、着きそうだな。」 「はい。」 やっぱり、帰りたくないけど 彼女じゃないから 言えない あたし。