「あー可笑しい…そうそう。由美こそ誠司くんとどうなの?うまくいってるの?」
真理子はワインのグラスの縁を指でなぞりながら言う。真理子が真剣な話をする時のクセだった。
「うまくいってるよ。」
由美は笑顔で答えた。そんな表情を見て少し安心した表情を見せる。
「そう。それならいいんだけどさ。」
少し含みを持たせた真理子の返事に、
「どうしたの?」
と由美は真理子の顔を覗きこんだ。
「いや…ね。由美も誠司くんと長いじゃない?結婚とか考えないのかなぁって、この前浩平と話してたんだ。」
誠司と浩平はお互いに滅多に連絡をとらない、とれないらしい。浩平も誠司の気持ちを知らないようだ。
「結婚ね…」
由美もワインのグラスの縁をなぞり始めた。
「考えてない訳じゃないけど…誠司のことだから。」
と微笑んだ。『誠司のことだから』というセリフで真理子も微笑む。
「誠司のことだから、か?」
「わかるでしょ?あの鈍感、何考えてるのかわからない男。」
「確かにね。誠司くんだとそのことをどれくらい考えてるのかわからないや。」
「そうなの。もう四年以上付き合ってるけど今だにわからない時があるの。まぁ、そこが良いところでもあるんだけどね。」
のろけかっと言おうと思ったが飲み込んだ。二人が幸せだという証明だと思い真理子は自然と笑顔になる。そんな真理子の顔を見て由美は再びパスタを口に運ぼうと思った時、ある事を思い出した。
「あっ…そう言えば…」
「何?」
「この前、誠司の家で夕飯を作った時なんだけど。誠司が急に『由美はどんなプロポーズされたいんだ』って聞いてきたの」
「えっ?で、どう答えたの?」
「私は、結婚指輪を指にはめてもらいながら、結婚してくれ!って言ってほしいって言ったの。」
真理子のテンションが上がる。
「えー!それってどうなのよ!」
「で、私も期待して、何でそんなこと聞くの?って聞いたら、ちょうどテレビでそんなことをやってたからって。」
そう言いながらパスタを口に運んだ。
真理子はワインのグラスの縁を指でなぞりながら言う。真理子が真剣な話をする時のクセだった。
「うまくいってるよ。」
由美は笑顔で答えた。そんな表情を見て少し安心した表情を見せる。
「そう。それならいいんだけどさ。」
少し含みを持たせた真理子の返事に、
「どうしたの?」
と由美は真理子の顔を覗きこんだ。
「いや…ね。由美も誠司くんと長いじゃない?結婚とか考えないのかなぁって、この前浩平と話してたんだ。」
誠司と浩平はお互いに滅多に連絡をとらない、とれないらしい。浩平も誠司の気持ちを知らないようだ。
「結婚ね…」
由美もワインのグラスの縁をなぞり始めた。
「考えてない訳じゃないけど…誠司のことだから。」
と微笑んだ。『誠司のことだから』というセリフで真理子も微笑む。
「誠司のことだから、か?」
「わかるでしょ?あの鈍感、何考えてるのかわからない男。」
「確かにね。誠司くんだとそのことをどれくらい考えてるのかわからないや。」
「そうなの。もう四年以上付き合ってるけど今だにわからない時があるの。まぁ、そこが良いところでもあるんだけどね。」
のろけかっと言おうと思ったが飲み込んだ。二人が幸せだという証明だと思い真理子は自然と笑顔になる。そんな真理子の顔を見て由美は再びパスタを口に運ぼうと思った時、ある事を思い出した。
「あっ…そう言えば…」
「何?」
「この前、誠司の家で夕飯を作った時なんだけど。誠司が急に『由美はどんなプロポーズされたいんだ』って聞いてきたの」
「えっ?で、どう答えたの?」
「私は、結婚指輪を指にはめてもらいながら、結婚してくれ!って言ってほしいって言ったの。」
真理子のテンションが上がる。
「えー!それってどうなのよ!」
「で、私も期待して、何でそんなこと聞くの?って聞いたら、ちょうどテレビでそんなことをやってたからって。」
そう言いながらパスタを口に運んだ。
