でもね、それでも話せた日は嬉しかった。 

メールできた日は嬉しかった。 


それこそ飛び出すほど、顔が真っ赤になるほど嬉しかった。 
あの瞬間だけが幸せだった。 


聞きなれた音でメールの着信音が鳴った。 


「レミか…」


開いたメールにおそるおそる目を通す。 
もうこれ以上のショックはいらないよ。