「すみません」 一言だけ言って、俺は給湯室を出た。 久々にときめいた。 あんなに可愛いとは思わなかった。 かなり若く見えたけどいくつなんだろう。 【中川里香】 首から掛けられていた名札の文字を思い返す。 リカちゃん、か。 ちっちゃいし可愛いし、ぴったりだな。なんて思っていた。