出された料理をキレイに平らげて後片付けも正木がしてくれた。 まるで上京した息子の家に来た母親のようだと言うと拗ねながら笑った。 ―…さて、どうする? 頭の悪い女が相手なら、分かりやすい甘い言葉をかければコトを運ぶのは容易い。 でも、正木は違う気がする。 それに本人も妙に構える様子もなく、普通にくつろいでいる。 「時間、遅いけど泊まってくか?俺はソファで寝るし」 「……うん」 テレビを見ながら背中越しに小さな返事をした。