時々、見せる女っぽい仕草に目を逸らしてしまう。 ―…やめて欲しい、その顔 帰り道、すれ違う人達の中でコイツがジッと見つめるのは家族連ればかり。 肩車されている子供を見ていたコイツに「肩車してやろうか?」と聞けば呆れるような顔された。 「じゃぁ…手、繋ぐ?」 立ち止まって手を差し出すと通り過ぎようとしたコイツの手を無理やり掴んで歩き出した。 ―…それから、しばらくして2人別々に家を出た。