「〜ハッピーバースディ トゥ ユー♪」 恥ずかし過ぎる。 裸で逆立ちして街中を走る方が、まだ楽。 だけど、ちゃんと動く指に喜びは感じた。 ピアノに触れるのはこんなにも楽しかった事すら忘れていた自分に気付いた。 プライドを捨て歌っていた俺の目に映ったのは涙… 楽しそうな笑顔に不釣り合いな涙… 「…え…あれ?」 自分でも泣いていた事に驚いて慌てて涙を拭う。 「俺の歌声に感動した?」 「…それも一理あるって事にしといて」 照れくさそうに答えるコイツの涙の訳を聞いてみる。