「ケーキもあるぞ♪」
小さくて悪いけどちゃんとローソンも付けてもらった。
「…やっぱり誕生日をお祝いしてくれる人がいるのは嬉しいね」
「当たり前だろ?お前が産まれた大事な日だからな。着替えて来いよ!もう飯は食えるから」
偉そうに言ってもそんな風に思えたのは今日が初めてだけど。
慌てて着替えに向かうと、すぐに戻って来た。
「よし!じゃあ、始めるか!!」
用意していたシャンパンは空けずにビールを注ぐ。
ガキにはオレンジジュースを注いでグラスを合わせると綺麗な音が響いた。
「いくつになったんだっけ?10歳?」
それは、10歳に失礼ってモンか…
「…17歳だよ!!」
パスタも唐揚げも刺身も大きな口を開けてうまそうに食べる。
あっという間に皿が空っぽになった。

