「た…だいま…」


「おかえり、プレゼントはもらったか?」

何かに気がついたように急いで中に入るとアイツの顔が笑顔に変わった。


「すげぇだろー?まぁ…お前が早めに帰って来るかはわからなかったから一応な?」


「これ…あたしの為に…」

大げさなように見える喜び方も素直な反応で俺もちょっとだけ頑張って良かったなって思えた。


誕生日って大事なんだな…

誕生日にいい思い出がない俺が初めてそんな風に思えたのはコイツの笑顔のせいなのか…!?


喜ぶコイツを可愛いと思った俺…

…―気のせいだよな?

…―気の迷い


俺はガキには興味ねぇんだよ。